ブランドはどうなるんだろう。
ブランドになると、
すごく高く売れるから、みんな目指す。
どうしたらブランドになれるか商品を考える人、
メーカーを作る人は考える。
まったく同じ商品でも、
ブランドのタグがつくと10倍になるというのは、
最近の人は知っていると思う。
肌感覚ではわからないかもしれないけれど、
たとえば、AというブランドとBというブランドがあった時に、
同じ会社から材料仕入れをして、商品を作る。
それが服の繊維でも、化粧品の成分でも同じことで、
最後の値付けでどれだけのせられるかがブランドの力。
みんな同じだけ価格をのせていない。
最近は、適正さを求められているから、原価率を告知している会社もある。
そういう会社はセールはしないみたい。
正しいと思う。
すごく理にかなっていてクリーン。
ブランドは積み上げてきたものの集大成だ。
価値をどれだけ上げられるかが勝負。
商品の質と乖離していると言ってもいい。
精神的な安心感、満足度にお金を払っている。
そういうのが、だんだん効かなくなってきた気がする。
今我慢して、お金を貯めて、いつか手に入れたい。
という行動を最近の人は取らない気がする。
今、私を満足させてくれるのかどうなのか。
だって先のことはわからない。
今、無理なく、気分よく買えるものに価値がある。
自分が変わることもわかっているし、
自分の変わらない部分も理解している。そんな気がする。
ブランドが高価格というスタイルで担保していた、
安心感と満足度は、
適正価格と手に入れやすさに切り替わりつつある気がする。
ブランドをぶら下げているものが、ダサいと思われる。
あなたのオリジナリティはどこにあるの?
ブランドは素晴らしいかもしれないけれど、あなたは持つにふさわしいのか?
と、思われるようになってきた。
特に日本は、あまりにも背伸びしたものを持っていても、良しとされている。
少し古いけど、女子高生でヴィトンとか。今でもいるのかな。
商品の力にだけ価値観が振れているから、自分とのバランスは関係ない。
もともと海外から入ってきたブランドの文化だから、
日本人は扱いがわからなかったのかもしれない。
いわゆるミーハーになってしまった。
40歳の女性が持つヴィトンはやっぱりかっこいい。
その人が手に入れる時に無理していないものが似合う。
無理しているものはバレる。そういう風になっていくんだろうなと。
ということで、
これからのメインの消費者は、どこをむいているんだろう。
ブランドではない気がするんだよなぁ。とずっと思っているけど、答えが出ない。