物をもらえないと先に進めない私たち。
付き合っているとき、
彼は私にいくらまで払うのか確かめたいと思うのは、私の本能のひとつ。
食事でもアクセサリーでもなんでもいいんだけど。
早い話、どれだけ私に力を使えるの?使う気あるの?
私のこと好きなの?と聞きたい。
これからの人生あずけるんだから、ちょっと力量(金と時間で)見せてよ。ってこと。
女としては、それがスタートラインで、
それにかける思いは尋常ではない。
なのに、なかなか私にお金を使ってくれない男の人がいる。
え?アクセサリーか靴が欲しい?レストラン行きたい?なんで?
欲しいならあげるけど、
とりあえず、前言ってた欲しいって言ってた傘あげるね。
みたいなことが起こる。
いや、傘いらねーし。
物理的実用度で勝手に優先度変えんでくれたまへ。
欲しい理由が言えないから、いつまでもその必死さが伝わらない。
男からしたら、こんなに好きなのに、なんで物で俺のこと計るの?
と意味不明だろうし、
付き合いたてあるある〜。そんな手には乗るか。と避けているかもしれない。
むしろ計られてるなんてみじんも思ってないかもしれない。
だってこんなに好きなんだもーんオールオッケー!みたいな。
でもスタートを切らない限り、私の熱量は上がらない。
好きそうだけど結局何もしてくれないし。と、ずっと疑惑のまま。
愛は金で表す必要がある。初期は特に。
と、解せぬともそうしなければならないとわかっている男の人は、
やっぱりそのあとの愛情をすぐ受け取れてスムーズ。
渡さない男の人はいつまでたっても
こっちを向いてくれない女性に疑い始める。
金と愛に対する価値観の相違って最初でつまづく。
そんなことを思い出した。
私はケチな男は嫌いだけれど、夫はケチである。
解せぬともセオリーをわかっている男子だったので、
付き合っているときはきちんとしてくれていた。
結婚した今はそれなりの生活である。