話の通じない人に説明するコスト。
フリーランスになってから、説明するコストをわたしは払っていない。
依頼してくるのはわたしと仕事をしたことがある人だけだから慣れているのもあるし、
前提として、依頼主はわたしを話が通じる人だと思っているから依頼が来る。
依頼が来たら、こういうことをしたいというオーダーに
わたしがa,b,cの答えを出して応えるだけ。
やりたいことが決まっていて、どう作り上げるかだけを考える。
次のステップは常に、よりよくなるかor完成か。
常に確認と同意で、上へ積み木を積んでいくような作業。そして仕事は終わる。
そういうスムーズなやり取りと進行しかしていない。
会社員の時によくある1つの仕事の中で反対意見が出てきたり、
そもそも論でひっくり返したり、
チームで意見がまとまっていないから決まらない上に、
決済者が頑固で折れなくて堂々巡りというのに久しぶりに遭遇した。
あー、会社ってこういう話の通じない人に説明するコストがあったなぁと。
そしてこのイライラは解決されなくて、諦めるしかないやつだ。
時代の流れは説明レス。
iPhoneには分厚い説明書がなくて驚いたのは10年ほど前だろうか。
その頃日本の携帯には2センチぐらいの分厚い説明書がついていた。
説明しないとわからない人とは、さようならという時代になってきている。
話のわかる人同士で、そうだよね、うんうん、わかる。じゃあこうだよね。
そういう進め方がメインになってきていると思うんだけれど。どうでしょう?
カスタマーセンターだってそのうちなくなるでしょ。持ってない会社も多いし。
自助努力でカスタマー同士で解決してねという場だけ提供しているところもある。
説明するのは土のマニュアル。
土を身につけた私たちは、風で自由に跳び立つ。
毎回だれかの土を利用して、身に何もついていない人。
風の時代は誰ももう、ていねいに説明したりしてくれない。
土を落とし込んでいないのは、自分のルールも何もないということ。
会社や社会のルールしかない人は、今から急いで自分の土を見直さないと。
わたしは話の通じない人と、
関わることができない体になってしまっていたと気づいた出来事。
しっかりと確実に風の時代はやってきている。