助ける仕事。
私は知り合いの仕事しか受けていない。
対企業でも、知り合いが抜けたら私もその仕事から抜ける。
会社と私の関係が続いて、知り合いだけ抜けるとかはない。
それが一番楽だからというのと、できる仕事の量はやはり限界があるから、
もしも誰かが頼ってきてくれた時に空けておきたいのもある。
そういうニッチなお助けマンをしている。
多分周りからもそういう認識をされている。
自分の知っている人を、物理的に救うのは、
知らない誰かを回り回って助けるよりも、実感がある。
私は知らない誰かを救いたくてこの仕事を選んで、技術を身につけたけれど、
今は目の前の知ってる誰かを助けるスキルになっている。
もちろん手がけた仕事は、
回り回って知らない誰かにも届いているんだけれど。
見える触れる範囲の人やことがいいよねとなってきた世の中で、
だれがこの先、見えない人のことまで考えてくれるんだろう。
視野や価値が狭くなる鎖国的な怖さを感じるけれど、
守れる人や物の量もやっぱり決まっているのだ。